教会長メッセージ

2022年1月10日「佼成1月号の学び」

(※内容は教会長さんに許可を頂き、要約させて頂いております。)

皆さまお願いいたします。

本日は脇祖さまご命日、東京教区長の千葉教区長さんのご導師のもとご供養をさせて頂きました。

また、配信をご覧の皆さまどうぞよろしくお願いいたします。

ここの所ずっと寒い日が続いておりますけれども、先日大雪に見舞われ、まだまだ溶けていないところもありますので、目の前で転んでいる方もいらっしゃいました。皆さま気をつけて頂きたいと思います。

そして今日は成人式です。新成人をお迎えの皆さま、誠におめでとうございます。船橋教会では3月13日に行わせて頂く予定ですが、オミクロン株の急激な感染拡大の状況を見ながらとさせて頂きたいと思います。

今日、今年最初の脇祖さまのご命日に「佼成の会長先生のご法話」の学びをさせて頂きます。

今年から「佼成」のコンテンツも変わりまして、開祖さまのご法話を36ページで全文掲載をされております。今月は「法華経をどう読むか」という題目で載せて頂いています。

それでは、会長先生のご法話を学ばせて頂きます。

【10ページ1行目~11ページ2行目】

冒頭に会長先生のご挨拶を頂きました。コロナ禍も3年目になります。いままで当たり前のように教会に参拝が出来ていたのですが、いまは教会参拝も自粛を頂いております。

会長先生は、身を置くところ和やかな心休まる家庭づくり、地域に対して出来ることを精一杯させて頂く菩薩としての働きを急がず休まず精進を重ねてまいりましょうと教えていただきました

【11ページ3行目~11ページ11行目】

伝教大師の「忘己利他」を教えていただきました。いやなことは自分で引き受け良いことは他人に与えること、ちょうど本日は開祖さまから「欲張りの癖」を捨てるというありがたい教えを頂きました。まず人さま、特にいま自分が苦を抱えていて、困難な状況に直面していたとしても、自分のことを横に置いて、人さまの幸せを考えていく中に、自分の頭に止まっているハエが取り払われるように、何もなかったかのように収まると教えて頂いています。

会長先生は佼成新聞の中で、法燈継承後30年を踏まえて、開祖さまがもっともお伝えしたかったこととして「どんな人でも慈しみと思いやりの心を持つこと、そして自分の出来ることとして布施行を行うことなのです」と、おっしゃっていられます。

【11ページ11行目~11ページ14行目】

弘法大師のお言葉より、仏教の肝心かなめは布施(利他)ですと教えて頂きました。開祖さまから八正道でも六波羅蜜でも最初に出てくる言葉が大事ですよと教えて頂いています。つまり八正道は正見、六波羅蜜は布施です。

そして利他と自利の関係をお示し頂きました。

【12ページ1行目~12ページ7行目】

お釈迦さまのお徳を称えた徳行品の中にある「頭目(ずもく)(ずい)(のう)(ことごと)(ひと)(ほどこ)せり」のごとく、お釈迦さまは、人生の中の生老病死に苦しむ人々を何としても救いたい一心で、すべてのものを投げうたれ、出家されたことこそ、布施行そのものであると教えて頂きました。

【12ページ7行目~12ページ10行目】

布施の実践があればこそ、仏道がある、仏さまの道を歩むということは施しの精神が必要なのです。釈尊の出家と無縁ではないわけで、釈尊の出家は開祖さまのご修行と重なります。開祖さまは妻子と離れて、私たちに尊い教えとの出会いをして頂きましたことに思いを馳せました。

【12ページ10行目~12行目】

価値観は変化しています。お金や物に幸せを求める人もいれば、家族があれば幸せと思っている人もいます。そのようなさまざまな思いに布施行をどのように伝えていくか?

【13ページ1行目~13ページ9行目】

閉塞的な社会情勢の中で、人さまとの距離がとても遠くなっている状況の中でも、人のために利害を超えて尽くしている方がいます。その和の精神が顕著に表れているのではないかと思います。自分の持っているものを使うという達成感を多くの方が得られているのです。

【13ページ10行目~13ページ13行目】

縁起ということを教えて頂いていますが、どんなことも善縁として受けとめていくと、前向きな側面をとらえていく、コロナから助け合う心を得られたとすればコロナ禍を前向きにとらえることができます。

【13ページ14行目~14ページ3行目】

一人ひとりが自分にできる布施行の中には、財施、身施、法施があります。

地域社会での奉仕として、街をきれいにしていくとか、地域の方に喜んで頂けることを実践することも布施行です。

習志野第二支部にこども食堂として子どもたちにお弁当を提供している方がおります、昨年のクリスマスには支部でお手伝いをして子供たちに大変喜んで頂けました。お手伝いした側も生き生きされていたというお話しを伺いました。いのちが喜んでいる素晴らしい布施行だと思います。

【14ページ4行目~14ページ8行目】

道元禅師の(むさぼ)らなければの一説から、いま継続可能なSDGsの活動を青年が中心に進めています。リサイクルとはいのちを大切にすることにつながり、貧困をなくすということも国連が継続的に取り組んでいることです。SDGsを通じて自分ができることをさせて頂きたいと思います。

【14ページ9行目~14ページ14行目】

Stay Homeの中で、人さまに対して優しさや思いやりの精神を発揮できないことで内向的になってしまったりしますが・・

心の布施こそが人さまに寄り添う優しさとして大事なことですと教えて頂きます。

無財の七施は誰でも出来る布施行と教えて頂いています。例えば優しい笑顔や和やかな言葉遣いの心掛けも含まれます。

そして執着と財施のお話しを頂きました。財施とはものやお金への執着がとれていく布施行と教えて頂いています。

以前、女性にとても執着が強い青年と関わらせて頂きました。思い切って大きなお布施をお進めしましたら、青年は素直にお布施をされ、その後だんだん癖が取れていき、一つ一つ切り替えられて女性を幸せにしてあげられる心に変化していったという結果を頂きました。

お布施は、余ったらするのではなくて、まず初めにこれはお布施をするものと決めてしまうといいです。布施行のお陰さまであまり執着を持たない自分にならせて頂いたことがありがたいことです。

年末年始に孫が来ていまして、学校が始まるので帰るその日に、お年玉からみかんを箱で買ってくれたのです。お世話になったからとのことで買って頂いたのですが、感謝の心で施しができるという心を教えのお陰さまで育まれて頂いたと思わせて頂きました。そのような財施をしていただきました。

また、昨日のことですが、半年前に亡くなった姉の埋葬式に主人が導師となって行わせて頂きました。ご供養が終わり親戚の方から主人のお経が良かったとの声を聴かせて頂きながら、信者として一生懸命だった姉を通して、お経のありがたさ、素晴らしさをお伝えすることができた身施であり法施だったと思わせて頂きました。

今月は布施(利他)の心で接することの行の大切さをお示し頂き、皆さんと執着やこだわりを解放して頂けるようぜひ実践させて頂きたいと思います。

皆さま、どうぞよろしくお願いいたします。

本日は、ありがとうございました。

平塚 拝