教会長メッセージ

2022年4月8日「降誕会」

どうぞ皆さまお願いいたします

本日は仏教の三大会であります「降誕会」式典をさせて頂きました。皆さま本当におめでとうございます。

とても気候もおだやかで降誕会・花まつりにふさわしいと思わせて頂きました。

ご本部では、お花に囲まれた「誕生仏」を拝見させて頂きまして、こうして皆さまと誕生会のお祝いをさせて頂けることは、あたりまえのことではないのだとしみじみ思わせて頂きました。

光祥さまのご導師を頂き、啓白文の中でお釈迦さまのご一生の拝読を聞かせて頂きましたが、もしお釈迦さまがお生まれになっていなかったら自分の人生はどうなっていたのだろうかと思わせて頂きました。

誕生仏の天上天下唯我独尊の意味するところ、さらに私たちのところにご降臨されたことの意義を会長先生からお示し頂きました。

お釈迦さまがお生まれになり、そのみ教えの基に開祖さまが立正佼成会を創立され、弘められました。一つ一つ教えのごとくと教えて頂きましたが、その教えがなかったらいまの自分はなかったと思わせて頂きます。

本日は今井布教相談役様のお説法を聞かせて頂きました。

下宿のおばさんとのご縁を通してのお話しがありました。大変厳しい状況の中、悩まれ苦しまれて辛い思いをされていた中、お母さんから道場観のお話しを頂き、いま自分が置かれている中でのあらゆる出来事を、ご法の縁を通して仏さまのはからいの中で頂けていることと受け止められ、改めていま置かれているところを修行の場だとされたことをお話頂きました。また教会長さんとして婦人部さんとの触れ合いのお話しを頂きましたけれども、幸せを見つけていくために、日々の生活の中で「ありがたいことを一つ見つけていく」ということをお伝えされ、自分がありがたいと思えることをさがしていくことで、うれしくありがたく思えることにつながるとお話し頂きました。

会長先生からは、幼少の時の教育が生きていくうえでいかに大切かということをお示し頂きました。小さい頃の精神が成長する中で人として尊いものを尊く思える、美しいものを美しく思える、そういう心を育んでいくことが大事と思わせて頂きました。

春休みは孫と一緒に過ごさせて頂きました。我が家では孫と一日の終わりに振り返りの時間を設けておりまして、孫から素直にできなかったことなどをお話ししてくれます。自分がどういう縁に触れているかを、身近なところで機会を頂いています。これから大人になっていく過程の中で大事な時間として大切にしています。

会長先生から慈悲心、慈しみの心でその方の思っているところを我がこととしていくことの大切さを教えて頂きました。

本日は特別に佼成ニュースの中で、ウクライナの女性たちのお話しを拝聴させて頂きました。ウクライナ情勢に関しましては毎日の報道の中で目を覆うようなことを沢山見させて頂き、なんとも言えない気持ちになります。悲しむことがどんなに大事な事か、悲しませることがどんなに残酷な事かと思わせて頂きます。

朝夕に平和祈願をして頂いていると思いますが、平和基金からの支援に加えて緊急募金が始まりました。その募金を使ってウクライナの立正佼成会の信者さん方が「希望の家」として、離れ離れになっている家族の皆さんに物質を届ける支援活動をして頂いております。安心して支援募金をさせて頂きたいと思います。

降誕会のいのちを尊ぶ日に、人としていま命を頂いている一人ひとりにお役があること、私たち一人ひとりの一大事因縁として、どう自らを発揮していくかということを心に刻まして頂きたいと思います。一日でも一秒でも早くウクライナへの軍事侵攻が停戦されることを願ってやみません。

会長先生は「和の精神」をもって、人と争うようなことなく、目の前の人に感謝の心を作らせて頂く日々の生活をさせて頂くことが大切な事と教えて頂いております。

家族に対して、つい冷たい言葉で対応してしまうことがありますが、平和を願う心に気持ちを切り替えさせて頂きたいと思います。自分自身の心を和やかな心にすることを大切にと会長先生は繰り返しおっしゃって頂いております。

頭で考えるより心に感じていることを行動に表せる自分自身にならせて頂くことで、仏さまの教えをお伝えできる私たちにならせて頂きたいと思います。

ウクライナの方々が安心した生活を送られるよう、祈りをさせて頂く輪を拡げさせて頂きたいと思います。どうぞよろしく願いいたします。

本日は誠にありがとうございました。

平塚拝